なぜ相互企画は健康に関する冊子の配布や勉強会を実施しているのか
1)住宅というハードで健康に寄与出来るのはわずか-Ⅰ
「健康住宅」という謳い文句を見聞きしたことのある方も、少なくないのではないでしょうか。
しかし、住宅という器がどれだけ健康に寄与出来るのでしょうか。
例えば、ヒートショック。屋内全体が暖かい家であれば屋内の温度差は少なく、ヒートショックを防ぎやすいと言われています。確かに当てはまるでしょう。
ヒートショックとは、暖かいところから寒いところに移動することによって、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすというものです。
ところが最近、ヒートショックと思われていたケースの多くは、冬の熱中症であったことが分かってきました。
考えてみれば、そんなにリスクが伴うのであれば、冬の露天風呂などは禁止にしないと危ないということになりはしませんか。
時代を遡れば、建物は無断熱でした。寒さが厳しいところでは、お年寄りは暮せなかったということになりはしませんか。
もちろん、建物が暖かいということは重要な要素です。そこを否定するつもりは毛頭ありませんし、環境面や快適性を考えれば至極当然のことです。
ただ、住宅という器がどれだけ健康に寄与出来ているかという観点からすると、健康の基軸はそこではないと思うのです。
2)住宅というハードで健康に寄与出来るのはわずか-Ⅱ
私たちの体は、約60兆個の細胞から形成されています。そして、怪我をして手足を切ったり、骨折したりしたときに治療をすれば、皮膚や骨は再びつながって治ります。
これは損傷した部位で細胞が分裂して組織を再生してくれるからです。
しかし、脳は再生する能力が乏しい組織で、子どものころに成長が止まると言われてきました。
脳の神経細胞は140億しかないのにかかわらず、毎日10万個も死滅し続け、再生能力はないと言われてきたのです。
すると、100歳では20%も減少してしまいます。これが、加齢とともに物忘れが増える原因です。また、痴呆症を患う方も増えています。
ところが、近年になって再生しないはずの脳細胞が、ある条件で再生されていることが判明しました。その条件とは「飢えと寒さ」だそうです。
全館空調は24時間家全体を暖めます。正に寒さ知らずです。
飽食の時代に寒さ知らず。脳にとっては厳しい環境と言えるかも知れませんね。
人生100年時代、脳の健康にも配慮してみてはいかがでしょうか。
3)住宅というハードで健康に寄与出来るのはわずか-Ⅲ
温暖化に伴う気温上昇で、熱中症のリスクが増してきています。
気温40度以上となる激暑日も、もう目の前にまで迫っています。
2100年には、東京の最高気温は44度とも予想されているのです。
ところで、熱中症による死亡事故はどこで起きているのでしょうか。実は圧倒的に住居等居住場所が多いのです。
特に、65歳以上の方々でみてみますと、60%近くが住居となっているのです。
そして、お年寄りは冷房を好まない傾向が高くなります。熱中症でお亡くなりになったお年寄りのほとんどは、冷房を使っていなかったのです。
断熱材は熱伝播遅効型熱吸収材料です。熱を吸収する、つまり蓄熱することで、熱の伝わりを遅らせるという素材です。
ということは、断熱性能を高めれば高めるほど蓄熱量が増え、冷めにくくなってしまうということでもあるのです。
その結果、住居内の夜の暑さが厳しくなり、外のほうが涼しいという状況を生じさせます。
冷房を好まないお年寄りにとっては、厳しい住環境ということになりますね。
4)住宅というハードで健康に寄与出来るのはわずか-Ⅳ
断熱材は熱伝播遅効型熱吸収材料であり、つまり蓄熱することで熱の伝わりを遅らせる。その性質によって、断熱性能を高めれば高めるほど蓄熱量が増え、冷めにくくなる。
そして、温暖化に伴って気温が上昇していく。
その結果、冷房を使用する時間や機会が増えていく。
皆さんは、汗をかけない、かきにくい若者が増えているのをご存じでしょうか。
何故なのか。それは乳幼児期に冷房の効いた空間で過す機会が多いためです。
汗をかくための能動汗腺が発達するのは、およそ3歳まで。その期間に汗をかく機会が少ないと、能動汗腺の発達が不十分となり、汗をかけない、かきにくい体質となってしまうのです。
そして、その体質は一生涯続いていくのです。
汗をかけない、かきにくいということは、熱中症になりやすいだけではなく、低体温にもなりやすく、そのために免疫も低下するといわれているのです。
いくら冷房効率が良い家とは言っても、冷房前提の住環境が乳幼児にとって好ましいこととは言えないのです。
5)住宅というハードで健康に寄与出来るのはわずか-Ⅴ
一般的に、男性より女性の方が寒がりだと言われます。実際にそうなのでしょうか。
そこで「男女の生理機能の違いが体感温度の違いを生む/日経トレンディネット」から転載させていただきます。
「まず、男女間の温度感覚の差ですが、体感で2℃ぐらいの差があるのです。そうした研究は、1970年代からけっこうされていて、この差は、基本的には基礎代謝の違いが影響しているとわかっています。男性は、女性と比較して脂肪が少なく、筋量が多い。そのため、基本的に代謝が高い。体の中で熱をたくさん作っているのです。一方、女性は男性と比較すると代謝が低い。体内で男性ほど熱を作りません。
この違いは、体温を一定に保とうとする機能にも影響します。男性は熱を多く作るので、熱を逃がして体温を一定に保とうとします。熱を逃がすために汗をかく。汗ばむような気温でなければ、末梢の皮膚血管を拡張させて、熱を外に逃がします。それで体温が高くなるわけです。女性は、そんなに熱を作っていないので、体温が低め。皮膚血管を拡張させなくても、だいたい一定に保てるわけです」。
というように、女性は男性より代謝が低いという体質により、男性より寒がりということが言えます。
そしてこのことが、男性より女性が冷房によって体調不良に陥るケース多いという状況を生じさせています。
女性にとっても、冷房前提の住環境が好ましいこととは言えないということです。
6)多くのお客様が長期の住宅ローンを利用
マイホームを取得する方の多くは、長期に渡る住宅ローンを利用なさいます。
最近では50年返済の住宅ローンも出てきており、近い将来には当たり前のようになっていくようにも感じます。
頑張って働いて、無事に完済する。そのためには、健康であってこそですよね。
そして、健康とは何も身体だけのことではありません。心の健康も大切です。
ローンの返済中に仕事や人間関係での悩みから、心の健康を害してしまうなどということも起こり得るでしょう。
皆さんの健康に少しでもお役にたてれば、そんな思いから「心と体の健康のために」という冊子シリーズを手づくりして無料で配布したり、健康に関するセミナーや勉強会を実施したりしています。
7)健康の基本は食生活や生活習慣-Ⅰ
健康の根幹は、食生活や生活習慣です。決して、住宅という器ではありません。
食生活や生活習慣を通していかに免疫力を高めるか、そしてそれをいかに維持するかということが重要ではないでしょうか。
免疫力を高めるひとつの方法に「笑い」があります。
笑うと副交感神経は上がります。副交感神経が上がればリンパ球の活性が上がり、免疫力が高まるのです。
一方で、不機嫌な顔は副交感神経を下げてしまいます。
しかし、このようなことをご存じない方が多いのではないでしょうか。
そこで、少しでもお伝えしていければと思っています。
この点からいえば、お笑い芸人さんのように人を笑わせることを業としている方々は、尊い人たちと言えるのかも知れませんね。
8)健康の基本は食生活や生活習慣-Ⅱ
健康にとって重要な免疫には、食生活が深く関わっています。
なぜなら、免疫の約70%は腸にあると言われているからです。
となれば、どんな食生活をしているのか、何を食べるのかといったことが、大きく影響してくるというわけですね。
それによって、腸内環境が変わってきます。腸内環境が良好な状態であれば、免疫力も上がります。
では、どのようにすれば腸内環境が良好になる、そして、それを維持出来るのでしょうか。
ひとつは、善玉菌となる腸内細菌を多く摂るということ。
もうひとつは、腸内の善玉菌のエサとなるものを豊富に食すということです。
どんな善玉菌がしっかりと腸まで届き、どんな食物がその善玉菌のエサとなるのか。
また、腸内環境を荒らすのはどんな食べ物なのか。
そんなこともきちんと認識していただければと思います。
9)日本人の2人に1人が癌-Ⅰ
国立がん研究センターのがん統計によりますと、日本人が一生のうちにがんと診断される確率(2018年のデータ)は、男性が65.0% 、女性が50.2%となっています。
実に、日本人の2人に1人はがんを患うという状況です。
また、日本人ががんで死亡する確率(2019年のデータ)は、男性が26.7%、女性17.8%となっています。
現在では、健康診断や人間ドックの普及、検査方法や機器の進歩で、早期発見もしやすくなってきています。
また、がんの三大治療と呼ばれる手術などの外科治療、エックス線などの放射線治療、抗がん剤などの化学療法によって、治癒する確率も上がってきています。
しかしそれらは、がんを予防するということとは異なります。
出来ることなら、がんに罹らずに過ごしたいものですね。
10)日本人の2人に1人が癌-Ⅱ
前回のグラフから見て取れるように、終戦(昭和20年)後、がんによる死亡者数が大幅に増加してきています。
これは、戦前と戦後で日本人の食生活が大きく変わった影響もあるのではないでしょうか。
つまり、和食中心から洋食中心への食生活の変化です。
実際に、1960年と2013年の食肉供給量とでは、10倍にも増えているのです。
最近では、がんの治療に食事量を採り入れるケースも増えてきています。
その代表的なものとして、ドイツ生まれの医師マックス・ゲルソンさんのゲルソン療法や、甲田光雄さんの甲田療法などが挙げられます。
なぜ、がんに食事療法なのでしょうか。それは、がんを患ってしまった患者さんの治療に、何を食べるかが影響を及ぼすと考えられているからです。
当然ですが、患者さんには悪影響を及ぼさないもの、好影響を及ぼすものを食してもらうということになりますね。
しかし、一歩先手を打って、罹患する前からそのような食事を心がけていたらどうなのでしょうか。
11)糖尿病予備軍
日本で「糖尿病が強く疑われる人」と「糖尿病の可能性を否定できない人」を合わせると、2300万人くらいになるといわれています。
糖尿病もなってしまってからでは、なかなか完治しにくい病気です。そして、様々な合併症を招くリスクも高い病です。
例えば、視力低下や網膜剥離、腎臓機能の低下、心臓病などです。糖尿病の方が心臓病を発症する確率は、健康な方の約3倍となっています。
健康診断で血糖値が正常だからといっても、必ずしも問題ないとは言いきれません。なぜなら多くのケースで、空腹時に検査をしているはずだからです。
もしかすると、糖尿病予備軍であるかも知れないのです。
糖尿病へと至るプロセスやインスリン抵抗性について知ることで、糖尿病と診断される前に改善出来るかもしれません。
12)健康に関する勉強会
これまでに述べてきたような理由で、下記のような健康に関する個別勉強会を随時開催しています。
よろしければお気軽にご希望ください。
①熱中症に備えよう(60分程度)
②免疫力の向上に努めよう(75分程度)
③日本人の死亡原因から考察してみる(75分程度)
④胎教について考える(75分程度)
【勉強会①】
温暖化で気温は上昇していきます。当然ではありますが、熱中症のリスクも高まります。
いつどこで熱中症になるやも知れません。そして、それは自分に限ったことではなく、身近な人、まわりにいる人にも言えることです。
温暖化や気温上昇の実情をしっかりと認識頂き、その上でどう熱中症に備えていけば良いのか。
更には、身近な人やまわりにいる人が熱中症になったときに、どのように対処してあげるべきなのか。
そんなことをお話しさせて頂きます。
【勉強会②】
温暖化に伴って、感染症のリスクやウイルスの脅威が高まっています。
また、気温が上昇することで、熱中症のリスクも増大します。
これらのリスクに対処していくうえで、基本となるのは免疫力でしょう。
そして、リスクの増大に対処していくために、免疫力を高めて備えていく必要があるのではないでしょうか。
しかし、私たち日本人は、どうなのでしょうか。
日本人の平熱は、どんどん下がってきています。体温が下がれば、免疫力は低下します。つまり、リスクが増えていくことに対して、免疫は逆行しているのではないでしょうか。
では、どのように対処していけば良いのか。
そんなことをお話しさせて頂きます。
【勉強会③】
住宅の性能向上に伴って健康住宅という言葉も使われるようになってきましたが、やはり健康に関しては食生活や生活習慣が大きなウエイトを占めていることでしょう。
そこで、そのような観点からも多少なりともお役に立てればということで、企画した勉強会です。
日本人の死亡原因はどうのように推移してきているのか、そして、そこからどのようなことを読み取ることが出来るのか。
更に、どのようなことに気を配っていけば良いのか。
そんなことをお話しさせて頂きます。
【勉強会④】
これからお父さん、お母さんになる方、おじいちゃん、おばあちゃんになる方、こんなセミナーはいかがでしょうか。
右脳開発で著名な故七田眞さんが確立した七田式教育では、「人間は、受精した1個の細胞のときから、波動で情報を感じることができる」と説いています。
物理学は、量子力学から超ひも理論へと進んでおり、量子は粒子と波(波動)の性質をあわせ持っているという解釈が一般的となっています。
映画「シン・ウルトラマン」も超ひも理論に基づいてストーリーが構成されており、「プランクブレーン」「並行宇宙」「6次元」などの聞き慣れない言葉が出てきます。
このセミナーでは波動で胎児にも情報が伝わるということを、キメラ実験やトマティスメソッドなどを通して、ご理解いただくための勉強会です。
13)手づくり冊子シリーズ「心と身体の健康のために」
私たちは、健康に関するセミナーの開催だけではなく、冊子も手づくりし、無料でお配りしています。
興味、関心のあるものがありましたら、ご了解のないお電話や訪問はしておりませんので、是非ご要望下さい。
皆様の健康に多少なりともお役に立てれば幸いです。
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